原題:INNOCENCE
監督:ルシール・アザリロヴィック
出演:マリオン・コティヤール、エレーヌ・ドゥ・フジュロール
2004年 / ベルギー=フランス=イギリス
日本公開年:2006年
深い森の中、外界と遮断された秘密の学校「エコール」は、6才から12才の少女だけの学校で、自然生態やダンスを学んでいく。
男性がひとりもいない場所で少女たちは、寄宿生活を送っていた。
そこに新入生イリスは棺に入れられ、連れてこられた。
そして、在学生と同じ白いシャツとスカートの制服、学年を区別するリボンを髪につけてもらう。
19世紀、フランク・ヴェデキントが書いた「ミネ・ハハ」が原作で、監督なりの解釈で映画化された作品。
映画「サスペリア」も同小説をヒントに作られたそうです。
この映画にはストーリーはありません(解りやすさという意味で)
つまり、(解りやすい)「起承転結」がないということです。
あくまでも抽象的な映画であり、森の中ということと女性しかいないということ以外は不明です。
なぜ新入生を棺に入れてくるのか、その子供たちはどこの誰なのか、なぜエコールに来たのか・・・。
謎だらけなので、観る人によっては相当なフラストレーションは溜まるかもしれません。
特にこの映画での象徴的なシンボルは「脚」
なぜ脚なのか?と思う人もいるでしょうけど、少女が思春期を迎えると脚はお肉が付いてくるんですよね。
まだ身長がグングン伸びる頃の脚は棒みたいに華奢でスラッとしている。
脚を少女の象徴として映し出した監督の意図は、そういうところかな?と勝手に解釈してみました。
すべてが絵画のようで美しいんですけど、私が惹かれたのは森の中の小道にある外灯。
あの外灯に照らされながら、少女が歩いていく後姿を映し出すシーンは本当に美しいと思いました。