エレファント

原題:ELEPHANT
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ジョン・ロビンソン、アレック・フロスト、エリック・デューレン

2003年 / フランス
カンヌ国際映画祭:パルムドール、監督賞
日本公開年:2004年

ストーリー

オレゴン州ポートランド郊外にある高校。
ごくありふれた日常があった。
そこへ、いじめられっ子のアレックスは、親友のエリックと大きな荷物を持って、学校へ登校した。

レビュー

コロンバインでの高校生による銃乱射事件を基にした作品。
2003年のカンヌ国際映画祭でパルムドール賞と監督賞を史上初のW受賞した。
この映画には、プロの俳優は大人の3人だけで、高校生はオーディションで選ばれた子ばかりです。
役名は彼らの本名を使い、セリフも脚本によるものではなく、大まかな設定のみでセリフはほとんどがアドリブだそうです。

「ジェリー」が実験的な映画ならば、この作品はそれを発展させたものかもしれません。
ガスの監督作品で、しかもあのカンヌでパルムドールを受賞したとなれば、一筋縄ではいかない作品であろうと予測はできましたが・・・。
下手な演出をして「こう観ろ!こう感じろ!」と受動的になるよう観客を誘導する作品が多い中で、この作品は観客を能動的にさせる。

同じ題材を扱ったドキュメンタリー映画「ボーリング・フォー・コロンバイン」がありますが、こちらは原因の追求と銃社会の問題提議とわかりやすい。

この作品では、高校生の本当に普通の様子と会話をカメラで切り取って観せています。
フレームから外れさせてる部分が多いのも、それを強調するためでしょうかね?
観ている私たちは第三者的な立場に置いて、なんでもないシーンを淡々と観せていく。

自然の映像、特に空を流れる雲の映像はガスらしくて、とても美しかったです。
諸行無常・・・という世の摂理を感じる、雲の流れ。


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