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オール・ザ・キングスメン(1949)
ALL THE KING'S MEN

監督:ロバート・ロッセン
出演:ブロデリック・クロフォード、ジョーン・ドルー、ジョン・アイアランド、ジョン・デレク

1949年 / アメリカ
アカデミー賞:作品賞 主演男優賞 助演女優賞
* 2001年 アメリカ国立フィルム登録簿 登録作品
日本公開年:1976年

*** ストーリー

1949年、ルイジアナ州メーソン市。
郡の出納官を務めるウィリーは、小学校建設にからむ役人の汚職を告発し、逆に自分が職を追われてしまう。
新聞記者のジャックはそんなウィリーに興味を抱き、交流をもち始めた。
やがて、その小学校で欠陥工事が原因の事故が起き、ウィリーは一躍注目をあび、州の役人に勧められ知事選に出馬することにしたが・・・。

*** レビュー

赤狩りに遭ったロッセン自ら脚本を手掛けた、実在の政治家をモデルにしたロバート・ペン・ウォーレンの同名小説の映画化。
2006年に、ショーン・ペン主演でリメイクが作られた。

この作品は新聞記者のジャックの目を通し、ウィリーを見続けていくことで政治とは一体誰のためにあるのか?ということを突きつけています。
オリジナルであるこの作品の日本公開はずいぶん遅かったのですが、戦後アメリカの占領下にあったために、このような政治腐敗を描いた作品はダメだったのでしょうね。

そして数十年が経ち、日本でも政治家の汚職事件が起きて、在任中の総理大臣が逮捕されるという時期に公開されました。
政治と金の癒着という問題がいかようにして起きてしまうのか、この作品はわかりやすく描いていると思います。

ウィリーの熱のこもった演説に人々は明日の暮らしに希望を見出していくという風なシーンは見事で、そのウィリーの言葉には嘘の微塵も感じられません。
しかし、知事に当選するとキレイごとを言っていられない現実が待っていた。
ウィリーが突出して悪に染まっていくように見えますが、実は彼だけではないということなんですね。

人々のための善は善だけでは果たせないのであり、悪と善という二極は誰もが表裏一体で持っていることだということを見事に描いていると思います。
誰もが自分の得なことだけを善と見なす・・・そういう視点をジャックを通して投げ掛けていると思いました。


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オール・ザ・キングスメン