さよなら子供たち
AU REVOIR LES ENFANTS
監督:ルイ・マル
出演:ガスパール・マネス、ラファエル・フェジト、フランシーヌ・ラセット、フィリップ=モリエ・ジェヌー
1987年 /フランス=西ドイツ
ヴェネチア国際映画祭:金獅子賞、セザール賞:作品賞 監督賞 脚本賞 撮影賞 音響賞 編集賞
日本公開:1988年
*** ストーリー
1944年、ナチス占領下のフランス。
12才のジュリアンのいるカトリック寄宿学校にジャン・ポネという少年が転入してきた。
ジャンは人と打ち解けずにいたが、学業は優秀でジュリアンはライバル心を抱いていた。
やがて次第にジュリアンとジャンの間に連帯感が芽生えてきた頃、ジュリアンはジャンが偽名を使っているユダヤ人であることを知る。
*** レビュー
監督ルイ・マルの自伝的作品。
この作品は戦闘シーンがないながらも、ジワリと戦争の恐ろしさと悲しさを感じさせるということで多くの人の心に響いた名作。
私はこの作品を「反戦映画」という風には捉えていません。
ルイ・マルの心に長年あった悲しみと同時に、詫びる思いを痛感する作品だからです。
歴史に「もしも・・・」はタブーであるという考え方がありますが、個人的な過去で「もしも・・・」という思いに縛り付けられてしまうことはあると思います。
その「もしもあの時・・・」という切ない気持ちと、生きることは何かを負い続けていくことだということが伝わってきました。
この作品は悲劇的な戦争の中の、ジュリアンが抱え込んでしまった悲劇的な出来事までを描いています。
直接的な描写はありません。
だからこそ胸に重く圧し掛かるのです。


