人生は、時々晴れ
ALL OR NOTHING
監督:マイク・リー
出演:ティモシー・スポール、レスリー・マンヴェル、アリソン・ガーランド、ジェームズ・コーデン
2002年 / イギリス=フランス
日本公開:2003年
*** ストーリー
タクシー運転手のフィルは、妻と娘と息子の4人家族でロンドンの集合住宅に住んでいる。
平凡に暮らす日々だったが、家族間の会話も少なくなっていた。
そんなある日、息子のローリーが突然倒れてしまう。
*** レビュー
脚本を用意せず、俳優の即興を通じ、自然でリアルな人間像を描くことに長けるマイク・リーですが、この作品も恐ろしいくらいにリアリティーを醸し出しています。
日本の住宅はウサギ小屋だと言われましたが、何の何の、この作品のフィルが住む集合住宅(団地みたい)も充分狭い。
そんな中で、フィルの体型を受け継いだような大柄の娘と息子。
娘は老人施設の掃除をする仕事をし、息子は反抗的で何もぜずブラブラ、妻はスーパーのパートをして家計を助けているという家族構成。
本当にどこにでもいそうな家族であり、俳優さんたちの自然な演技で距離をまったく感じさせないんですね。
「世界中どこも一緒なんだな」などと思えてもきます。
疲れ切ったようなフィルも、よくいる親父像ですし・・・。
それだけに、彼らの姿に共感できてしまうし、家族って何なのだろう?と普段考えないことを自分に問い掛けてしまう作品です。
即興で・・・ということですが、人物設定はしっかり成されています。
登場人物の細かな性格まで設定しているのでしょう、奥に隠された心理までも滲み出ています。


