ソナチネ

原題:SONATINE
監督:ミシュリーヌ・ランクト
出演:パスカル・ビュシエール、マルシア・ピトロ、ピエール・フォト

1984年 /カナダ
ヴェネチア国際映画祭:新人賞
日本公開:1986年

ストーリー

――シャンタルは背骨の治療のため、いつも同じバスに乗っていた。そして、いつも同じ運転手が運転していた。
いつしか顔なじみになったシャンタルと運転手だったが、ある日突然バスの運転手が替わっていた。
乗り込む前に呆然と立ち尽くすシャンタルを尻目に、バスはドアを閉めて走り去っていく。
――ルイゼットは今しかないと、家出を決行する。
モントリオール港に停泊していた船で密航しようと乗り込むが、その船の船員に見つかってしまう。
いろんな話をしたり、ルイゼットが持っていたウォークマンで音楽を聴かせたりするが船から下ろされて、密航は失敗。
ルイゼットの家では父親と母親のケンカが絶えず、親子の会話もほとんどなかった。

そんなシャンタルとルイゼットは、あるゲームを敢行しようとする。
盗み出した睡眠薬を手に、地下鉄へと乗り込んだ。

レビュー

音楽の「ソナチネ」とは3楽章以下から構成されるソナタのことで、この映画も3部構成でできています。
この十代の揺れる少女2人を上手く描いている作品だと思います。
2人のそれぞれのエピソードで大人との関わりが出てきますが、どちらの少女も自分の存在から生まれる交流を楽しんでいたんだろうと思います。
「私は今ここで生きている」
それを確かめたかったのかな?と思います。

それを最も感じさせる3部構成最後のエピソード。
私は何のために生きてるの?
・・・そういう十代の虚しさが全体に漂う映画でした。

この映画を総括するならば、マザー・テレサの言葉ですね。
愛の反対は憎しみではありません。無関心です。
とても切ない作品でした。


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