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ベニスに死す
MORTE A VENEZIA

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン、シルヴァーナ・マンガーノ、ロモロ・ヴァリ

1971年 / イタリア=フランス
カンヌ国際映画祭:25周年記念賞(ルキノ・ヴィスコンティの功績に対し)
日本公開:1971年

*** ストーリー

20世紀初頭。
静養のため、ベニスに訪れた音楽家のアッセンバッハ。
彼は宿泊しているホテルでタジオという美少年を見かけ、やがてアッセンバッハはタジオの姿を求めるようになる。
一方、街では疫病の蔓延という危険が迫っていたが・・・。

*** レビュー

トーマス・マンの原作を映画化した作品で、監督のルキノにタジオ役のビョルン・アンドレセンとの出会いは奇跡だと言わせたほどの美少年ぶりが有名ですね。

この作品は、ストーリー性はありません。
表面的には単純なお話に感じてしまうかもしれませんが、主人公のアッセンバッハの心を推し量ると激しいお話だということがわかります。

「美」というものは人間の創造から生まれてくると信じ、創造するために真面目に努力してきた音楽家アッセンバッハの人生観がガラリと変る短期間を描いているのです。
単に美少年をストーキングする初老の男性・・・というお話だけではありません。

いや、本当にタジオを演じたアンドレセンは美しいんですよねー。
でも、私は彼が恐ろしく感じました。
「美しいバラには棘がある」という表現がピッタリな美しさを醸し出してると言った方がいいかな?・・・それに魅了されてしまったアッセンバッハ。

疫病の蔓延といい、アッセンバッハの行動といい、この作品は全体にそれとなく恐怖を抱かせ続け、気持ちの落ち着きどころを無くさせる印象を持ちました。
だからこそ、凄い作品だと思います。


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ベニスに死す