原題:BREAKFAST ON PLUTO
監督:ニール・ジョーダン
出演:キリアン・マーフィー、リーアム・ニーソン、スティーヴン・レイ
2005年 /アイルランド=イギリス
日本公開:2006年
アイルランドの小さな町の教会に捨てられた赤ん坊。
その子は近所の家の養子となり、パトリックと名付けられ、少し風変わりな子として成長。
やがて青年になったパトリックは、自分の名を”キトゥン”だと誇示し、ゲイであることを隠すことなく振舞っていた。
1970年代のアイルランドは独立運動が盛んになり、キトゥンの仲間のひとりも革命というものに傾倒する中、キトゥンは実の母親を探すためにロンドンへ向かう。
「インタビュー・ウィズ・バンパイア」などの作品を手がけたニール・ジョーダン自身もアイルランド出身。
近年の中で一番混沌としていた時代の北アイルランドを舞台に、まるで物語を読み進んでいくようなチャプター付きの構成で、ひとりのゲイの半生を描き出しています。
冒頭、ベビーカーをしゃなりしゃなりと押しながら散歩しているキトゥンが映し出され、そこから時が遡って、赤ん坊のキトゥンが教会の玄関先に置いていかれるシーンへと移る。
バックには「シュガー・べィビ・ラブ」の明るく爽やかな歌が流れる。
この辺で映画全体の雰囲気がどういった感じなものか、読み取れるようになっているんですね。
キリアン・マーフィー演じるキトゥンは、一歩間違えると気持ち悪いオカマさんになりそうなほど、わざとらしくクネクネしていますけど、「これぞオカマさん!」の王道を行ってるかもしれませんねー。
キトゥンの女友だちのチャーリーとの友情はホロッときました。
キトゥンのような友だち、側にいてくれたらいいなぁ〜と思いますね。
そして、「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンはどこか物寂しげな雰囲気の神父役で出ております。
そういえば、タイトルの「プルートで朝食を」のプルート=冥王星のことですけど、奇しくも太陽系惑星から降格しちゃいました。
そんな太陽系から外されたプルートで朝食・・・ってのも、なんだかキトゥンにマッチした感じ。
この映画の製作当時は太陽系惑星であったので、そういう意味で用いてはいなかったんでしょうけど、今はそのタイトルが凄く深い意味合いに感じるから不思議なものですね