ミッシング

原題:MISSING
監督:コンスタンチン・コスタ・ガプラス
出演:ジャック・レモン、シシー・スペイセク、メラニ−・メイロン

1982年 /アメリカ
カンヌ国際映画祭:パルムドール、男優賞・アカデミー賞:脚色賞
日本公開:1982年

ストーリー

1973年、チャールズ・ホーマンと妻ベルは、世界の現状を知るためにアメリカを出て、南米に住んでいた。
9月のある日、クーデターが起こり、戒厳令が出され緊迫した状況になった。
そんな中、友人の様子を見に行ったべスが家に帰宅すると家の中が荒らされ、チャールズの姿がなかった。
チャールズの失踪を知ったニューヨークにいる父エドワードは現地に飛び、大使館に捜索を依頼するが、情報がないまま時間だけが過ぎていった。

レビュー

1973年、南米チリで起きたクーデターで失踪したアメリカ青年の事件を基に書かれた、トーマス・ハウザーの「チャールズ・ホーマンの処刑」を映画化した作品。

映画は、チリの独裁的な政権を樹立させることにアメリカが関与したことを問題提議し、作品としても真摯に作られています。
1970年代の初めは、アメリカの若者の価値観に変革が起きた時代。
その流れでアメリカを飛び出した息子夫婦とは疎遠になっていた父親エドワード。

息子の失踪で、息子の妻ベルと一緒に捜索を始めるんだけれど、どうもギクシャクして意見が合わない。
新しい価値観が理解できない父エドワードだけれど、なんとしても息子を探し出そうとする内に、ベルと心が通い合っていく過程が実に丁寧に描かれています。
そして、ラストの方でのエドワードと大使館の人物が交わす会話がアメリカという国の本質を曝け出しているのでは?と思います。

私たちがチリのクーデターがあった事実とその背景に無関心であることが、アメリカの陰謀の勝利を意味していると思えました。
アメリカという国の国益は、大企業の利益と切り離せないようですね。


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