原題:MISSISSIPPI BURNING
監督:アラン・パーカー
出演:ジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー、フランシス・マクドーマンド
1988年 /アメリカ
日本公開:1989年
1964年6月、ミシシッピー州ジュサップの町で起きた3人の公民権運動家の失踪事件。
その事件を重く見たFBIから、2人の捜査官が派遣された。
現場経験豊富で叩き上げのルパート・アンダーソンとエリートのアラン・ウォードの捜査は、町の人々の非協力的な態度や敵意すら向けられ、なかなか進展しなかった。
そんな中、アンダーソンは、保安官スタッキーとその仲間たちが事件に関わってると確信し、スタッキ−の妻から事件の糸口を探ろうとする。
「フリーダム・サマー」と呼ばれる1964年6月に、実際に起きた公民権運動家殺人事件をモデルにして描いた作品。
登場人物の人名や地名、何箇所かは創作した部分はあるものの、当時の事件で逮捕された保安官から訴えを起された映画で、言い換えれば、なかり核心を突いている作品であると言えましょう。
黒人差別は南部が強い・・・という認識は周知のことですけど、ほんの40年前にこれほど酷い差別がまかり通っていたことに驚愕します。
「K.K.K.」という組織の存在も知ってる人は多いですが、この組織は対象が黒人ばかりではなく、ユダヤ人、有色人種、黒人側に付く白人、白人であってもよそ者・・・などなど。
中にはナチスを崇拝する者もいて、鍵十字なんかも用いることがあるそうです。
この作品では、捜査官2人は町の平和を乱す「よそ者」であり、彼らに協力する者も裏切り者として容赦なく家を焼かれたり、暴行を受けたりします。
こういう徹底的な差別主義者の行為を見せられ、良い気分がするはずもありません。
映画を観ながら嫌悪感や怒りさえ抱くのは初めてかもしれない・・・。
ここまでの非道を描くのも、虐げられた人たちの感情を疑似体験させるつもりだったんでしょうか?
少なくとも、私には効果てき面でした。