原題:MAURICE
監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ジェームズ・ウィルビー、ヒュー・グラント、ルパート・グレイヴス
1987年 /イギリス
ヴェネチア国際映画祭:銀獅子賞、男優賞、音楽賞
日本公開:1988年(リバイバル上映:1995年)
1909年、ケンブリッジ大学。
キングスカレッジ寮生のモーリスは、同期のリズリーに会うため訪れたトリニティカレッジでクライヴと出会い、それ以降モーリスとクライヴは親しくなる。
ある日モーリスはクライヴから愛の告白を受け一旦は拒んだモーリスだったが、自らもクライヴを友人以上の感情を持っていることに気づく。
しかし、お互いに社会へ出てから2人の関係が少しずつズレ始めていく。
原作者E・M・フォスターの自伝的小説の映画化。
ジェームズ・アイヴォリーらしく、美しい映像と音楽で禁断の愛を描いた映画。
ケンブリッジ大学や大英博物館などで撮影がされ、イギリス好きの私はたまりませんでした。
モーリスはお坊ちゃま育ちからか、ちょっと鈍感気味なところがあるんですけど、物凄く純粋でもある。
クライヴに「愛している」と言われ、とっさに「バカ言うな」と突き放しながら、そう言われてみると自分もクライヴのことを愛しているかも・・・と、やっと自分の気持ちに気づくんですね。
一方、クライヴは頭が良くて野心家。
その頭の良さで世間をいろいろ知っていくと、同性愛はヤバイ・・・ということに気づく。
フォスターのファンであったアイヴォリーは、とにかく細部にまで拘ったといいます。
当時の服装から小物まで、20世紀初頭のイギリスを堪能できます。
だから、何度観ても飽きません。
さて、映画のラストは小説と一部分前後させていますが、映画は余韻を残すということで構成的に良かったと思います。
音楽は全体に渡って、モーリスの世界にピッタリで素敵です。