ONCE ダブリンの街角で
ONCE
監督:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ、ヒュー・ウォルシュ、ゲリー・ヘンドリック
2006年 / アイルランド
アカデミー賞:歌曲賞
日本公開:2007年
*** ストーリー
毎日のように街角に立って、ギターを弾きながら歌っている男の前に現れた花売りの女性。
彼女はチェコからの移民で、楽しみは楽器店でピアノを弾かせてもらうことだった。
彼女のピアノを聴き、セッションを持ちかけ、一緒に演奏することで2人は絆を深めていく。
*** レビュー
監督は主演のグレイ・ハンサードと共に活動していた”ザ・フレイムス”の元メンバーのジョン・カーニー。
グレン・ハンサードは、アラン・パーカー監督作品「ザ・コミットメンツ」に出演し、バンドの中でギターを担当していた。
今回は演奏だけではなく、素晴らしい歌声も披露しています。
そして、チェコから移民してきた女性の役には、チェコで活躍するミュージシャン、マルケタ・イルグロヴァ。
そのイルグロヴァとハンサードが主演している作品ですが、2人には役名がないっていうところにもポイントがあります。
ふとしたキッカケで知り合った2人は、お互いの名前を紹介しないまま親しくなっている。
つまり、この作品では名前が重要なのではないということなんです。
音楽で繋がっていける人間関係・・・ということが、彼ら2人にとって名前以上に大事なことなんだということなんだろうと思います。
ストーリー的には起伏が乏しいのですけど、音楽自体がドラマチックに盛り上げています。
音楽は台詞(言葉)よりも雄弁です。
ハンサードの歌声は本当に素晴らしい。
ダブリンの街角でのささやかなドラマ・・・そして、「一期一会」という言葉にピッタリな2人の出会い。


